帝京大学の教授にゼミの問い合わせメールをしたら、女子だと勘違いされて「女子なら採用」と言われ、食事に誘われた男子学生のtwitterへの投稿が話題になっています。
教授からの返信メールと音声データ

聖奈さんという男子学生の投稿ですが、名前が女子っぽいという事で、教授が勘違いして上記のメールを送ったということです。
音声データの内容
せなさん「男女問わず4人と書いてあったけど、メールの文章で女子の応募=採用って書いてあった……」
教授「だからそれは君が女だと思ったから書けたんだろ。送っただけだろ」
せなさん「自分は男ですから、もし女子が優先的に採用されるのであれば……」
教授「だからそれは公式的には言えません。言ったら問題になるから。だけど、僕の腹づもりではあんたが女だと思ったから、あんたが女だったら優先的に取るつもりだよ。だけどあんた男だからそれはきかない。そういうことだよ。でも、それは公式には言えないからね。私的なやり取りだから言っとくけどね。」」
せなさん「分かりました」
教授「それは僕の腹の中の話。そういうことなんだよね。貴方のことを女だと誤認したのは僕のミスだけどさ。でも、そりゃしょうがないわな。あんな名前なんだからさ。普通、女性と間違えますよ」
せなさん「よく勘違いされます」
教授「申し訳ないけど、私うっかりしましたけど、あのメールのことは忘れてください。私的な会話だと思ってください。公式には出せません。公式に私がゼミの案内に出したら、他の人からクレームが来る。学部長から 君これダメだねって」
教授「腹の中でどう思ってようが自由なのよ。実際って決める決めないは僕の権限だけど、表立って門戸を閉ざすことはダメなの。女だけとか、男だけってのは、これはマズいわけだ。だから企業もやってないだろ。だけど、実際は採用した結果どうなってるかだけ見ると、男が多かったり女だけだったりするでしょ?」
教授「メーカーだって、秘書さん用とかっていって男も来るんだぜ。だけど結局通るの美人の女だったりするわけでしょ。でもそういう時、女(男)は採りませんとは書いてない。ブラック(黒人)とホワイト(白人)が来てホワイトを採りませんとは書いてない。絶対書けない。アメリカではね。カラー(肌の色)の問題は書けない。でも実際にはホワイトが採られることが多いとかね」
教授「最終的に採る側の権利・権限なのよ。色んなもので判断した上でやっぱり白人がいい。いや私はこの黒がいい!って決めるのと同じことよ。採用ってそういうことなんだよ。最後は決める人が権限持っているわけでさ。四の五の言われる筋合いじゃあないんだよ。ただ、入口のところでね、門前払いはできません。イコールフィッティング。条件を平等に与える。機会を平等に与える。結果の平等はないよ。結果は、その採る側がいろんな都合を考えて決めるわけ」
@SENA032040
せなさんは次のようにツイートしていました。
「2分以降の”機会は与える、結果の平等は無いよ」って発言が1番腹立ちました。このゼミに入るために頑張って面接対策して来ても男って理由だけで落とされる人が出るってことでしょ‥」
「よく勘違いされるけど聖奈って名前漢字が素敵だねって言われるし2文字で呼びやすいから自分でも気に入ってるんだけど「あんな名前なんだから」とか言われた瞬間ウザすぎてコーヒー吹きかけた
教授は東大卒 もと日経記者の江本伸哉

1981年3月:東京大学経済学部経済学科卒業
1981年:4月日本経済新聞社入社東京本社編集局産業部記者
1996年3月:東京本社編集局産業部次長
1999年3月:北九州市局長
2007年3月:福岡本社ライブラリー部長
2010年4月:大阪市立大学入学
2012年3月:大阪市立大学大学院創造都市研究科修士課程終了、日経新聞社早期退職
2012年4月:九州国際大学経済学部特任教授(〜2018年3月)、アジア成長研究所協力研究員
2013年4月:山口大学理工学部・大学院非常勤講師(〜2015年3月)
2014年4月:福岡大学商学部非常勤講師(〜2017年3月)
2017年4月:北九州市立大学大学院ビジネススクール非常勤講師(〜2019年3月)
2018年4月:九州国際大学地域連携センター研究員(〜2019年3月)
2019年4月:帝京大学経済学部経済学科兼大学院経済学研究科教授、北九州私立大学経済学部非常勤講師
世間の声
外部の人間ながら私もそこでめちゃくちゃ腹立ちました、、
しっかり証拠を取って公に出すのは労力がいりますよね、お疲れ様です
このように男性であるが故に不利益を受けるパターンが表に出ることってあまりないですが、実際には多いと思います。男女どちらの立場からも改善されてほしいですね。
@withU_5Day
「公式には言えないけど、自分の腹積もりでは」という発言が明らかに「公私混同」で、「ゼミの私物化」です。 教授会宛でも、ハラスメント対策部署でも、そのままこの録音とメールを提出してしまいましょう。
@ikuhei1974
全力で言い訳(自己正当化と弁護)してますね。こういう教員はけっこういるよなぁと、ある意味の正直さを感じました。肩書と人格は必ずしも比例しないという実例ですね。オープンにできればアウトな案件ですが、たった一人で戦うのは厳しいのでは。同志と共闘できるといいのですが。
@Apvh7jHd
頭空っぽにして聞いたら主さんが悪いことしてる様にしか聞こえない教授の口調やばいですね 明らかに弱い立場なんだから自分に出来るのは地面に手をついて謝罪してどうか内密にと頼み込むことだけなのに お疲れ様でした
@nupepokeka2
ちゃんと録音した勇気に拍手です。頑張って!!大学生活もその後も聖奈さんに幸せが沢山ありますように祈っています。この教授にはしかるべき処分が下りますように。
@lemonadesumer3
こんな教育しゃと関わったらむしろマイナス これ音声とか出しちゃって大丈夫???
@Dsiv9nhctA7obzX
ネット上では、「アカデミックハラスメント」にあたるのでは?と指摘する声が上がっています。
また、録画データなど公開する学生の今後の心配をする声もありました。
帝京大学の対応
帝京大学は、今回の学生の投稿をうけて、当該教員のゼミ募集を中止する事を発表しました。
【大学教員の関するソーシャルメディア上での投稿について】
本学教員による学生への不適切な対応が行われたという事案がソーシャルメディア上に投稿されていることを確認し、現在事実確認を行っております。
帝京大学は教員の立場を利用した学生へのハラスメント行為(アカデミックハラスメント)や差別行為を許容しておらず、決して許されるべきものではないと考えております。事実関係が明らかになり次第、ご報告いたします。
なお、本件につきましては現在事実確認中につき、当該教員のゼミの募集を中止といたします。
大学側は、江本伸哉氏のゼミの募集を中止したうえで、現在事実確認中という事です。
今後、大学側の発表がありましたら、こちらで加筆します。