椎名林檎さんの新アルバムの特典グッズが、「ヘルプマーク」「赤十字マーク」に酷似しているとして、批判や苦情の声が噴出、炎上していた件ですが、騒動が起きて、10日経った頃に、ようやく発売元である『UNIVERSAL MUJIC STORE』より、発表がありました。
問題の概要
・10月9日、椎名林檎の新アルバム特典のグッズのデザインが「ヘルプマーク」「赤十字に似てる」と炎上。
・ヘルプマークをつけている人が困る、命に関わることになりかねないとして苦情の声があがるとともに、デザインが著作権の問題に引っかかるのではと意見も多数。炎上商法ではないかという声も。
・ヘルプマークをつけている人への実害が報告され始めるが、運営サイドからは「協議中」とのみ発表がある。
・東京都が対応を要請。
・NIVERSAL MUSIC が謝罪と共にデザインの変更と発売延期を発表。
【UNIVERSAL MUSIC JAPAN 発表 】 全文掲載
椎名林檎 オフィシャル・リミックスアルバム 百薬の長 【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】付属グッズに関するお詫びと発売日変更について
平素より弊社商品およびサービスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
11月30日に発売を予定しておりました、椎名林檎オフィシャル・リミックスアルバム「百薬の長」【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】に付属するグッズの内容について、多くの皆様からご意見をお寄せ頂きました。弊社にて検討した結果、当該商品につきましてはグッズのデザインを改訂するとともに(*1)、発売を延期いたします。(*2)
今回の【UNIVERSAL MUSIC STORE限定盤】の付属グッズは、内容及びデザインを弊社で企画検討したものです。
そのデザインについて改めて弊社で検証しましたところ、法令の確認を含めた各種チェックが不十分であったこと、また、日本赤十字社及び東京都福祉保健局からも各マークの使用規定などについてご指導を頂きましたことなどを踏まえ、このたびの決定に至りました。
ファンの皆様、当該商品をご予約頂いた皆様(*3)、そしてリミックスアルバムの制作に携わって頂いたアーティスト及び関連各位の皆様にご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。
そしてヘルプマークをご利用の皆様、その普及に努められている皆様には、ご不安・ご不快な思いを抱かせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。
今後は制作物に対するチェック体制および社員向けのコンプライアンス/倫理教育についても改めて見直し、再発防止につとめてまいります。
*1:改訂後の付属グッズのデザインは以下の通りです。
■夢語りマスク(マスク+マスクケース・セット)

<マスクケース>

■諸々券ケース(アクリル・カードケース)

この発表を受けて、SNSでは様々な声があがっていました。
やはり、対応が遅すぎるという意見が多かったですね。
対策を練ったり、新しいデザインんに差し替えたりしているうちに、問題がどんどん大きくなってしまい、ヘルプマークをつけた人が、指を刺されて笑われたり、からかわれたり、椎名林檎グッズをつけていると間違われたり、実害も出ていました。
椎名林檎さん本人からは、とくにコメントは出ておらず、少なからずファンを失望させてしまうという事態を招いてしまいました。
また、ヘルプマークそのものの意味や存在価値を変容させてしまったことに対しては、社会的な責任が問われるところとなるのでは、という意見も見られました。