2022年12月4日、静岡県裾野市「さくら保育園」の(元)保育士3人が暴行容疑で逮捕されました。
暴行の疑いで逮捕されたのは、いずれも静岡県裾野市の私立「さくら保育園」元保育士で、静岡県沼津市岡宮の無職の女(30)、裾野市平松の無職の女(38)、長泉町上土狩の無職の女(39)です。
さくら保育園 園児虐待 発覚と隠蔽
同僚保育士が、保育士3人による虐待行為を止めさせるため、園に訴えていましたが園が対応しなかったため、8月中旬、園長に通告したうえで、裾野市へ通報しました。その時、櫻井園長は通報しないように土下座をしたといいます。
その後裾野市は「さくら保育園」の行政指導に乗り出し、園側は保育士44人から聞き取り調査を行い、1歳児クラスを担当する6人のうち、3人が体罰などを行っていたことを確認。その後、園は2人を勧奨退職、1人をけん責処分としました。
※勧奨退職とは:授業または事業所における使用者が労働者に退職の誘引をすること。免職や解雇とは違いあくまで労働者の自発的な意思による退職を促す
※けん責処分:労働者に始末書を提出させて将来を戒める処分
「さくら保育園」は、10月末に虐待問題を口外しないよう「誓約書」と書かせ、隠蔽を計ろうとしたことがわかっており、裾野市長は櫻井園長を「犯人隠蔽」で刑事告訴する予定であることが報道されています。
また、「さくら保育園」1歳児の保護者の一部が、虐待した3人の保育士を刑事告訴を検討していることもあわせて報道されています。
さくら保育園 さらなる虐待の内容
捜査や報道により、新たな虐待の内容が明らかになってきました。
現時点でわかっている15項目です。
(1)ロッカーに入って泣いている園児の姿を個人所有の携帯電話で撮影
(2)園児の頭をバインダーでたたき泣かせる
(3)棚に入った園児の足をつかんで引っ張り出し、あしをつかみ宙づりにする
(4)あらかじめ遅刻する連絡のあった園児に対し、腕を引っ張り「遅いんだよ」と怒鳴る
(5)寝かしつけた園児に対し「ご臨終です」と何度も発言
(6)泣かない園児に対し、額をたたき無理やり泣かせようとする
(7)昼食時に園児を怒鳴りつけ、ほほをつねる
(8)日常的に特定の園児に対し、にらみつけ声を荒げ、ズボンを無理やりおろす
(9)園児を宙づりにした後、真っ暗な排泄室に放置
(10)園児の様子を馬鹿にした呼びかけ(ブス、デブ等)、暴言を浴びせる
(11)手足口病の症状のある園児の尻を、無理やり他の園児に触らせる
(12)給食を食べない園児に対し、突然、後ろから頭をたたく
(13)不適切な発言をして、玩具が入っている倉庫に閉じ込める
(14)園児に対し、カッターナイフをみせ脅す
(15)丸めたゴザで園児の頭をたたく
さくら保育園 保育士3人の実名
保育士3人の実名は
- 服部理江(39)
- 小松香織(38)
- 三浦沙知(30)
です。服部理江は9年目の常勤保育士、小松香織は6年目の非常勤保育士、三浦沙知は3年目の派遣職員ということです。
顔写真は公開されていないようです。
今後の事情聴取で、動機や詳細がわかるものと思われます。
まとめ
裾野市「さくら保育園」(元)保育士3人が逮捕されました。
虐待が常態化していた可能性も報道されており、さらなる捜査と、子ども達へのケアが求められます。
また、まだ自分を守ることの出来ない児童施設での虐待は全国で行われている例が後を絶たないため、国によるなんらかの対策が求められるのではないでしょうか。
