韓国、梨泰院ハロウィンで起きた、痛ましい事故は世界中に衝撃を与えています。
2日が経ち、事故の全貌が明らかになってきました。
・死亡者数:156人( 女性98人、男性56人)10代=11人、20代=103人、30代=30人、40代=8人、50代=1人、年齢不詳=2人
・外国人死傷者:死亡者27人、負傷者14人(イラン=5人、中国4人、ロシア2人、米国2人、日本=2人、豪州=2人、フランス、オーストリア、ノルウェー、ベトナム、タイ、ベトナム、スリランカ、カザフスタン、ウズベキスタン)
・負傷者数:149人(重傷者 33人、軽傷者116人)
当日の梨泰院駅の利用客:13万131人(乗車客4万8558人、降車客8万1573人)でコロナ前の2019年の時よりも3万4千人も多かったようです。韓国の終電も日本と同じく午前0時前後なので、乗車客より降車客が多かったということは帰宅せずに朝までいた人が多かったということでしょう。
警察への安否問い合わせ件数:3580件
救急活動:事故発生から30分後に救急車が現場に入ったが人混みの中抜け出すのに20分かかったといいます。また、ソウル市のの救急車だけでは足りず、首都圏の京畿道や仁川からも救急車が出動していたということです。
移送された病院:事故直後は梨泰院から1km離れたソウル市内の順天郷大学校付属病院に移送されたということです。死傷者の約4分の1がこの病院に運ばれたが、その後順次にソウル大病院や国立中央病院、東国大病院などに再移送され、最終的には近県の京畿道や仁川などの病院も含め43カ所の病院に収容されたようです。
政府の対応:尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は10月30日から11月5日まで国家哀悼期間に設定し、龍山区を「特別災難地域」に指定し、悼期間中はすべての政府や自治体、公共機関は緊急でない行事の延期が要請しました。また遺族に慰労金や葬儀代(最大で1500万ウォン)が支給され、負傷者にも治癒支援金が支給されるとのことです。保健福祉部は「梨泰院事故収拾本部」を設置し、負傷者と遺族を対象に医療とケアーの支援を開始したようです。
ソウル市の対応:ソウル市と龍山区は雑踏事故の犠牲者を追悼するためソウル支庁前の広場と現場に近い緑莎坪駅広場に合同焼香所を設置しました。市主催行事を全面中止し、11月5日まで弔旗を掲揚。ソウル警察庁も次長を本部長に「警察災難対策本部」を設置する一方でソウル警察庁捜査次長を本部長とする捜査本部を科学捜査チーム151人、被害者保護チーム152人、尖端捜査チーム105人から成る475人で構成。通報者、目撃者、周辺の店からの証言を得て、事故原因を究明するということです。
梨泰院観光特区協議会の対応:梨泰院路周辺100か所が31日まで営業を自主的に中断するということです。
※このほかにテーマパークのロッテワールドなどがハロウィーンイベントの全面中止し、関連商品を撤去したほか三星電子やLG電子などもハロウィーン関連宣伝、広告を全面的に中止しました。また、YGエンターテインメントやHYBEもイベントの中止や延期を発表しています。
(yahooニュース!参照)
立ったまま圧死
今回の事故では、当初「将棋倒し」「群衆雪崩」と報道されていましたが、実際は立ったまま圧死した方が多かったようです。大阪工業大学の吉村英祐教授は、MBS NEWS(youtube)で次のように語っています。
人が多すぎて、倒れることもできない状態。
(映像を見ますと)1㎡内に10人くらいから押されてる感覚になるが(映像では)1㎡内に、14〜15人がいるように見える。そうなると、1人あたり270kgの力がかかり、3人に1人が呼吸困難に落ちいる。
男性に比べ、女声の犠牲者は2倍に登ります。この理由についても動画の中で次のように語っています。
女性は男性より身長が低いので、体が圧迫されるだけでなく、口や鼻が塞がれてしまうこともある。
確かに、身長の低い女性は顔が覆われてしまうこともあるでしょう。また、筋力や骨格が男性に比べ弱いため、周囲からの圧迫に耐えられないということもあるでしょう。
もし人混みで圧迫されて息苦しくなったら
満員電車やイベントなどで圧迫されて息苦しくなった時の対処法がtwitterで拡散されています。
両手で腕を組み、胸の前に空間を空けておくといいそうです。
また、緊急事態の時のために、心臓マッサージの方法もSNSで共有されています。
