【旭川いじめ事件】「加害者の未来が大事」教頭釈明と最終報告

去年、中学2年生の廣瀬爽彩(ひろせさあや)さんが、旭川の公園で凍死した状態で見つかった「いじめ事件」で、爽彩さんが在籍した中学校と市教委による保護者説明会が開かれました。

目次

旭川いじめ事件 保護者説明会内容

保護者説明会は11月18日午後6時過ぎからおよそ2時間にわたって行われました。

【説明会の概要】

第三者委員会による最終報告の概要のほか、いじめに関する組織的な対応やほかの機関との連携などの、再発防止策が説明された。

【中学校校長】

当時を振り返って最も反省しなければならない点は、法の趣旨に基づき学校いじめ対策組織による組織的な対応が出来ていなかったことです

【保護者の声】

質問とか言いたいことはいろいろありますけど、まず黙とうとかしなくていいんですか?亡くなられた生徒さんに対して黙とうとかしなくていいんですか?

肝心なことがまったく取り上げられていないと思い、すごく気になっていて、それが性についての問題だと思う。子どもたちはゆがんだ性の知識と認識を持ったまま野放しにされているがゆえに、こういう事態が起きているというのが明らかに分かっているはずなんですけど

また、保護者からはほかにも「生徒への説明会もすべきだ」という声もあがり、校長は来月1日に生徒向けの説明会を開く予定だと明らかにしたようです。

中学校教頭の釈明

今回の説明会で注目されたのが、当時在籍していた教頭の釈明です。

当時、教頭は爽彩さんの遺族と次のようなやりとりをしていました。

10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみて下さい」と被害者の母親に発言している。また、被害者の母親は、被害者の携帯電話の中を確認して、問題のある写真や動画を撮影させられていた事実を把握し、それを学校側に告げたが、この教頭から「これは単なる悪ふざけ。いたずらの延長だったんだから。もうこれ以上、何を望んでいるですか」と繰り返し言われた。被害者の母親が「じゃあ、娘の記憶消してください」と答えたところ、教頭は「頭おかしくなっちゃったんですか? 病院に行ったほうがいいですよ」と発言し、被害者の母親が「学校に通うというのは、とても怖くてできないと思う」と言うと、教頭は「僕なら怖くないですよ。僕は男性なので、その気持ちはわかりません」と発言した。

【中学校教頭の釈明】

保護者に対し、当該生徒をないがしろにし、加害生徒を擁護するような発言を行ったと言われる不適切な発言ですが、そのような発言はしておりません。保護者に対する説明において、私の言葉が十分に伝わらず、誤解を招いた部分がありましたら、その部分は申し訳ないと考えている

中山岳教頭:Twitter検索

世間の声

教頭は残忍な加害者を擁護。 社会経験全くゼロの人間がいきなり先生になれる時点でおかしい。子供の指導などできるわけがない。

@morital225

いいか? この加害者ってのは反省もしない。 味を占めてもっと悪い事を平気でする人間になる。 お前は10人の犯罪者を野に放った。

@jyuuinero

仮に自分の子がいじめにあって未来を奪われるならそんな奴らの未来なんてカケラも残さない。自分がした事の重大さを身をもって知るべき

@56250819

死人に口なしとはこのことか こりゃいじめにあったらすぐに法曹に相談 躊躇なく転校が良さそう

@akatsuki3rd

この事件起きてからずーーーーーーーっと腸が煮えくり返ってるんだけどさ!!爽彩ちゃんにだって未来があったんだよ!!私はこの加害者共に未来なんか無いと思ってる。

@T_K_0902

釈明ばかりに記事の論点があるが それよりも少女の死の真相解明と加害者らへの聞き取りや再調査は? どう考えてもズレてる。

@syusui_yonaoshi

最終報告の内容

これまで第三者委の報告では、自殺といじめの因果関係が認められないとしていましたが、遺族の意向を受け、今回、新たに第三者委のメンバーに起用された尾木ママこと尾木直樹さんらが、再調査しました。

第三者委員会が認定したいじめ6項目は以下の通りです。

  • 性的な話題をくり返す、体を触る
  • 深夜や未明の公園などへの呼び出し
  • 飲食代をおごらせる
  • 性的な画像の送信の強要
  • 性的な行為の強要
  • 性的なからかい

また、関与したのは、同じ中学と他の中学の上級生の男女7人ということです。

まとめ

爽彩さんの事件から、2年近く経とうとしているのに、いまだに事件の詳細や背景、原因が明らかにされていないようです。

今後、再発を防止するためににも「社会学」「心理学」「教育学」などの見地から分析し対策をしていく必要があると思います。

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